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シロアリはコンクリートを通過できるのか?

2019.03.02

シロアリはコンクリートを通過できるのか
インターネットの情報をみていると、「シロアリはギ酸でコンクリートを溶かして道を作る」や、「コンクリートを噛み砕く」などと書かれていますが、実際にはそんなに簡単にシロアリがコンクリートに穴を開けることはありません。それに、シロアリはギ酸でコンクリートを溶かすことはありません。シロアリとコンクリートの関係については度々過剰な説明のものを見かけますが、本当はどうなのかをしっかり見極める必要があります。
ということで今回はシロアリとコンクリートの関係について、掘り下げてみていきましょう!

木村画像  SHUT!スタッフ 木村(蟻害腐朽検査士)

シロアリはコンクリートに穴を「開ける」

シロアリはコンクリートの細かい粒子を一つずつ外して硬いコンクリートに穴を開けていきます。ですから事実としてコンクリートに穴を開けることはあります。しかし、割れや隙間のない分厚いコンクリートを噛み砕いて貫通させることは自然界では実際のところ考えにくいです。シロアリは硬いコンクリートより柔らかいモノを好みます。ですからコンクリートしか噛むものが無い状況でしかコンクリートに執着することは無いでしょう。

 

コンクリートの床下なら安心?

上記のとおり、シロアリは好き好んでコンクリートに穴を開けることは無いとご説明しました。ということはコンクリートで囲った床下なら問題ないのでしょうか?実際によく聞く話で「コンクリートで囲っていればシロアリは来ない!」と説明される方がいます。しかし、現実問題としてコンクリートの床下でもシロアリは侵入します。私もコンクリートの床下で木材が食害されている物件を沢山見てきました。

土間コンクリートのシロアリ被害
では、シロアリは好き好んでコンクリートに穴を開けないのに、なぜコンクリートで囲われた床下でもシロアリ被害が頻発するのでしょうか。

 

コンクリートには必ず隙間ができる!

その答えは、コンクリートにある僅かな隙間にあります。

床下のコンクリート構造は主に2つの構造があります。「土間コンクリート(布基礎)」と「ベタ基礎」です。見た目は全く同じですが、この2種類どちらからもシロアリが侵入する恐れがあります。それぞれの基礎構造別に、シロアリが侵入する方法をご説明していきましょう。

土間コンクリート

土間コンクリートはコンクリートを土壌面に流し込み、土壌からの湿気を遮断する目的で施工されます。そのため、基礎とは別のタイミングで施工されるため基礎と土間コンクリートは完全に密着することはありません。肉眼では僅かですが、その継ぎ目には必ず隙間ができます。

土間コンクリートのシロアリ侵入経路

配管からの侵入経路

さらにコンクリートは経年で収縮する性質があり、僅かだった隙間が徐々に大きくなっていきます。

コンクリートの隙間と蟻道
上の写真はコンクリートの隙間からシロアリの蟻道(ぎどう)が伸びている様子です。蟻道とはシロアリが移動するときに作るトンネルのようなもので、シロアリが侵入するときの目印になります。

蟻道
こちらも土間コンクリートの僅かな隙間から侵入された事例です。

このように、「基礎と土間コンクリートの間」「配管の貫通部」「クラック」「水抜き穴」「玄関」などからコンクリートの僅かな隙間を見つけ出しシロアリは侵入してくるのです。

ベタ基礎

ベタ基礎は地面全体をコンクリートで覆い底板全体で建物を支えるため、荷重が分散して安定した基礎です。最近の木造家屋では主流の基礎ですが、このベタ基礎でもシロアリが侵入するポイントがあります。

ベタ基礎の侵入経路

ベタ基礎玄関の侵入経路

まず、ベタ基礎にも立上がり基礎との継ぎ目に隙間が出来ることがあります。そこをシロアリが侵入経路とすることがあるのです。また、玄関の構造が上図の様にポーチと玄関の土間が一体打ちになっていると、土間の下を伝ってシロアリが玄関に侵入することが容易にできてしまいます。

玄関の土間打ち
上図はポーチと玄関土間が一体打ちになっている例。ポーチと玄関が区切られていないため、ポーチ(室外)から玄関土間(室内)に侵入することができます。

ベタ基礎からの進入
床下のベタ基礎侵入事例です。こちらは、基礎のキワから侵入されています。

セパレーターから蟻道
どこから侵入しているかというと、セパレーターという基礎枠固定金物の隙間からシロアリが入り込みます。

水抜き穴からシロアリ
こちらは水抜き穴からの侵入です。水抜き穴からの侵入は土間コンクリートの方が事例として多いですが、ベタ基礎でも見られます。

ベタ基礎では、このように「基礎固定のセパレーターの隙間」「水抜き穴」「配管の貫通部」「玄関」などからの侵入がよく見られます。

 

コンクリートはシロアリを守る城にもなる

自然界においてシロアリは地表で活動しません。それは、地表というものが蟻道を構築するには柔らか過ぎるからです。地表は、雨が降れば流される、強風が吹けば荒らされる。さらにアリなどの天敵がいます。そのため自然界のシロアリは大きな石や倒木といった硬い物にトンネルや蟻道を作って活動します。つまりコンクリートは、シロアリにとって風雨や外敵から守るための住処に充分なり得るのです。さらに、コンクリートの下の土壌は湿気が抜けることがないため常にジメジメした環境が整っているとも言えます。

 

コンクリートであってもシロアリ対策は「必要」

コンクリートの床下であっても、シロアリが入るポイントが存在する以上シロアリが侵入するリスクがあります。ということは、シロアリ対策を実施しておくのが望ましいのです。むしろ最近では、コンクリートだからと新築後何もメンテナンスをしないまま築年数が経過している建物が多くなっているのではないでしょうか。

シロアリからするとコンクリートの下は湿気が抜けることのないジメジメした最高の環境です。経年でコンクリートが収縮し隙間が拡がったところを、シロアリが通り道を作って建物内に侵入していたとしても気づくとこはできません。気づいた頃には…とならないためにも、なによりも予防をしておくことが大切なのではないでしょうか。

 

まとめ

シロアリがコンクリートを溶かしたり食糧にすることは一切ありません。だからと言って、コンクリートで囲われた家が安心とも言えません。シロアリはわずか0.6mmの隙間があればそこを通り道として侵入します。「コンクリートを噛み砕いて侵入する!」と言ってしまえばインパクトはありますが、必ずしもそうではなく「コンクリート基礎には必ず隙間が生じるため、シロアリがそこから侵入するもの」という考え方で捉えてみてください。

「隙間が出来ないように施工すればいいのでは?」や「隙間ができれば埋めればいい。」という考え方もあるかも知れませんが、非常に小さなシロアリを相手に隙間を全て埋めるのはあまり現実的ではありません。前述のとおり、0.6mmの隙間がシロアリの通れる隙間です。人間には隙間が無いように見えていても、シロアリには軽々通れてしまうのです。
コンクリートの基礎構造はいろいろな意味で建物に付加価値をもたらしますが、シロアリ対策としてはあまり過信せずに考えておきましょう

定期的な点検とシロアリ予防はどんな建物でも必要です。「コンクリートのお家だから大丈夫だと思ってた…。」という方、今からでも遅くはありませんので一度シロアリの無料調査を受けみてはいかがでしょうか?

まずは予防を第一に、プラス駆除をおこなう「防除」がSHUT!の基本方針です。


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