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木材が腐る4つの条件とは?

2019.03.02


腐朽を早期発見することは困難ですが、未然に防ぐことは可能です。木材が腐るには「栄養」「水分」「酸素」「温度」の4つの観点において条件があります。腐朽菌の好む環境を知り、腐朽から住まいを守る対策に活かしましょう。なお、この4つの条件はカビをはじめとする微生物の生育条件と同様であることから、カビ予防にも繋がります。

木村画像  SHUT!スタッフ 木村(蟻害腐朽検査士)

 

木材腐朽菌が好む条件

条件

内容

栄養

木材の主成分であるセルロース、ヘミセルロース、リグニンなど

水分

木材の含水率が35~150%のときに活動

酸素

栄養を取り込むために、空気中の酸素を必要とする

温度

腐朽菌の種類によってそれぞれ生育に適した温度がある

 

腐朽菌の生育に適した温度

区分(好適温度)

腐朽菌の種類

好低温菌(24℃以下)

イドタケ、ナミダタケ、ホシゲタケなど

好中温菌(24~32℃)

イチョウタケ、オオウズラタケ、カイガラタケ、スエヒロタケなど

好高温菌(32℃以上)

アラゲカワラタケ、キガイガラタケ、ヒイロタケなど

 

木材からの栄養素を知る

 木材腐朽菌が育つのに必要な栄養源は、木材に含まれる成分そのものです。木材を構成する成分は、主にセルロース、ヘミセルロース、リグニンです。これらを鉄筋コンクリートにたとえると、セルロースは鉄筋、ヘミセルロースは鉄筋をつなぐ針金、リグニンはコンクリートの役割を果たします。
 副成分としては、窒素化合物、アルコール、フェノール、タンニンなどがあり、これらも栄養源となります。ただし、フェノールやタンニンは腐朽菌に対して毒性(耐性)があるので、フェノールやタンニンを多く含む樹種は腐朽しにくいという特長があります。つまり、構造部材にどの樹種が使われているかによって、腐朽に侵されやすいかどうかが決まってくるのです。

 

水分が多くなると腐朽しやすくなる

 木材に寄生するあらゆる微生物は、水分がなくては生育することができません。そのため乾燥している木材には基本的に腐朽やカビは発生しません。腐朽やカビが発生するには、含水率がカギとなります。「含水率」とは木材に含まれる水分の比率(水分の重さ/乾燥した木材の重さ)のことを指し、含水率100%とは「乾燥した状態の木材と水分の重さが同じ」である状態を示します。木材によっては、水分の重さが木材自体の重さを超えることもありえますので、含水率が100%以上になる場合もあります。

腐朽が始まる含水率の目安は樹種によって異なりますが、一般的に木材の腐朽が起こりやすいとされているのは、含水率が25~150%の間にあるときです。一方、含水率20%以下といった低い含水率では、腐朽が始まる事はほとんどありません。
 ただ、一部の菌類については乾燥した状態になっても死滅するわけではなく、休眠している事があります。水分が得られることで育成を再開し、腐朽を再開するので、床下部材などを一度乾燥させたからといって安心はできません。

 

人間と同じで菌も酸素が必要

 木材腐朽菌も人間と同じで、酸素がないと活動できません。栄養を自分自身の体に取り込んでエネルギーへと変えるために酸素を必要とします。木材から酸素を奪うことは技術的に難しいのですが薬剤などで対処することが可能です。

 

温度によって活動する菌も変わる

 木材腐朽菌が育つためには、温度が重要な条件となります。低温の環境下では菌の生育が遅く、徐々に温度を上げることで活発に育ちはじめますが、だからといって高ければいいというわけでもありません。逆に、高温になりすぎると生育のスピードが急速に落ちてしまい、ついには死滅するか、休眠状態に陥ります。木材腐朽菌が生育するには、高すぎず低すぎない最適の温度環境が必要なのです。
 生育に適した温度は腐朽菌によって異なり、生育温度が24℃以下の腐朽菌類は低好音菌、24~32℃の腐朽菌は好中温菌、32℃以上の腐朽菌は好高温菌にそれぞれ区分されます。

 

水分コントロールで腐朽条件を回避する

これまでに挙げた4つが全て揃わなければ木材腐朽菌は活性化しません。しかし、酸素は人間が生きるうえでなくてはならないものですし、室内や床下などの温度が腐朽菌の生育温度と合致することも避けられません。また、栄養についても、木材自体の主成分が栄養源となってしまうのですから、木造住宅である限りこのリスクを回避することは極めて困難です。唯一、コントロールが可能なのは水分くらいです。室内や床下に湿気がこもらないように注意し、木材の含水率を一定以下に保つことが、腐朽を防ぐ唯一の方法といえるでしょう。

まずは予防を第一に、プラス駆除をおこなう「防除」がSHUT!の基本方針です。


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