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シロアリの全てがわかる!見分け方と駆除・対処方法【完全版】

2019.10.05


シロアリの見分け方や駆除方法など、様々な視点で網羅的に解説します。「シロアリを駆除したい」「生態ってどんなの?」「この羽アリってもしかしてシロアリ?」、あなたはどんな意図で調べていますか?ここでは、そんなあなたの疑問にお答えできるよう、様々な視点でシロアリについて解説していきます。色々と不安がある方、駆除を検討している方、まずはこれを見て白蟻を理解していきましょう!
(記事公開日:2019.5.23)

木村画像  SHUT!スタッフ 木村(蟻害腐朽検査士)

シロアリ無料調査受付中

シロアリって?

「シロアリという生き物は知っていても今まで見たことはない。」という方がほとんどではないでしょうか。それほど珍しく貴重な存在なのでしょうか。しかしながら実はそうではありません。むしろどこにでもいるありふれた昆虫です。では、なぜシロアリを見たことがない人がほとんどなのでしょうか。それは、人間の生活環境とは正反対の場所で暮らしているからなのです。「人間とは正反対の場所」というのは、人が地表で暮らしているのに対し、シロアリは地中で暮らしている、ということです。

ヤマトシロアリ

ですから普段私たちが生活している中でシロアリを見かけることはほとんどありません。もし私たちがシロアリを見かけたのであれば、それは家に被害が出ていたり、敷地の木材や枕木にシロアリが付いていた、などのネガティブな状況で見つける場合だと思います。シロアリというと「家を食べてしまう害虫」というイメージですよね。それには、ネガティブな状況で見つけられてしまう事に原因があるように思います。

では、シロアリが地中で生活してるときの役割を考えたことがあるでしょうか。実際には、自然の中でとっても重要な生き物です。まずは、そういう部分から解説していきましょう。

 

1.シロアリの種類

世界中にシロアリは約3100種が見つかっています。その大半は熱帯地域に生息しており、森林の枯死した樹木や落ち葉、腐葉土などを食べて生活しています。日本にはその中の24種が確認され、そのほとんどが沖縄などの亜熱帯、熱帯地域に生息します。また、分類上、ゴキブリ目シロアリ下目を構成しており9科に分類され、日本ではそのうち4科のシロアリが分布しています。

日本の代表種

レイビシロアリ科

アメリカカンザイシロアリ
ダイコクシロアリ

ミゾガシラシロアリ科

ヤマトシロアリ
イエシロアリ

オオシロアリ科※

オオシロアリ
ネバダオオシロアリ

シロアリ科

タイワンシロアリ
タカサゴシロアリ

※オオシロアリ科は現在、Archotermopsidaeに分類されています。

シロアリは蟻ではなくゴキブリの仲間

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、シロアリは「蟻」という名前がありながらアリの仲間ではありません。実はアリではなくゴキブリの仲間なのです。シロアリは朽ちた木を食べる昆虫ですが、これはキゴキブリ属に由来すると言われています。約3億年前からほとんど変わることなく地球上に生息し続けているのです。ではアリは何の仲間になるのかというと、「ハチ」から進化した昆虫なのです。じっくり観察してみると、ハチとアリは大きさが異なるものの、胴体のクビレなどの特徴が似ていますよね。アリはシロアリよりも後の1億数千万年前に誕生したと言われています。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:地球上の大先輩シロアリはなぜ絶滅しない?

 

2.シロアリの生態

シロアリは不完全変態をする昆虫です。不完全変態とは名前のとおりカタチを変えずに幼虫から成虫まで成長する昆虫のことを言います。卵から孵化すると、幼虫から職蟻・兵蟻などという段階を経て成長するのです。

そして成長したシロアリは、職蟻や兵蟻、有翅虫などに分化し、女王と王を中心に数万から100万という大きな集団を形成して人間のような社会生活を営みます。社会生活をおこなう点では蟻も同じです。シロアリとアリが全く違う昆虫でありながら名前が似ているのは、社会生活をおこなう生態の類似性や、形状や大きさから来ているのです。

生態ついてはこちらもチェック:シロアリについての基礎知識まとめ

 

3.益虫としてのシロアリ

約3100種のうち建築物などを加害して人間の生活に悪影響を及ぼす主要なものは104種にすぎません。多少とも影響を与えるものまで含めても371種ほどです。多くは森林に生息し、枯死木や落ち葉を食物として物質循環に大きな役割を果たしています。

シロアリの行列
特に熱帯や亜熱帯地域ではシロアリが作る網の目状のトンネルが水分や通気など土壌条件の改良に重要な働きをしています。また、人間の生活に影響を及ぼすシロアリであっても、自然界では枯れ木やリターの分解を助ける益虫であることに間違いありません。人間の生活に関わると害虫として扱われてしまいますが、シロアリが地中で生活しているときや自然界では”絶対に必要な存在”なのです。

 

4.日本のシロアリの種類や違い

日本からは、4科12属24種が見つかっています。最も一般的なシロアリは「ヤマトシロアリ」で、唯一全国的に生息します。また、建物を加害するシロアリの代表はヤマトシロアリ以外に、「イエシロアリ」「ダイコクシロアリ」「アメリカカンザイシロアリ」の4種が重要な加害種として知られています。

ヤマトシロアリ

北海道の名寄市付近を北限とし、本州、四国、九州などほぼ日本全国に生息します。生息域は日本に分布するものの中で最も広く、普段目にするシロアリのほとんどがこのヤマトシロアリでしょう。

ヤマトシロアリの巣

もともと湿潤した木材を好むため朽木に巣を作る種類ですが、家屋への被害についても非常に多く、家屋害虫の代表でもあります。一つの巣は、1万から数万頭のシロアリで構成されており、木材内部など加害部周辺を巣にするため特定の巣を構築することはありません。また、10年以上巣が存続することもあると言われています。日本に生息するシロアリの中では小型で、働き蟻で3-5mm程度です。

イエシロアリ

世界的にみても最も加害の激しいシロアリです。もともと中国や台湾にかけてが原産地と言われています。ヤマトシロアリよりも巣が大きくなり、成熟すると100万頭を超える大集団になります。巣は特別に加工した巣を構築し、時には直径1m以上の大きさの巣が見つかることもあります。

イエシロアリの巣

集団が大きいことから、被害の進行が早いことに加え、行動範囲が半径100mに達することがあり、ヤマトシロアリよりも駆除の難しい種類です。ただし分布は比較的温暖な地域に限られ、屋外分布の北限は関東の神奈川県・千葉県の沿岸で、分布の中心は西日本や南西諸島となります。また、世界的には侵略的外来種ワースト100の中の1種に数えられるほど問題となっているシロアリです。

アメリカカンザイシロアリ

1976年に東京都江戸川区で定着が確認された北アメリカ大陸西海岸原産のシロアリです。こちらは寒さにも比較的強いため、日本全域に広まる可能性がある種類です。現在では宮城県仙台市が最北で、本州や九州、沖縄などの多くの地域で発見および定着が確認されています。

アメリカカンザイシロアリのコロニー

日本にもともと生息するヤマトシロアリやイエシロアリは生息には湿潤した環境が必要ですが、アメリカカンザイシロアリは「乾材」の名前のとおり、乾燥した環境でも繁殖、定着が可能です。日本には、家具や荷造り材などの乾燥木材とともに持ち込まれたと考えられています。現在も輸入家具などから持ち込まれている可能性があり、今後の被害拡大が懸念されています。

ダイコクシロアリ

奄美大島以南の南西諸島(亜熱帯~熱帯地域)に生息するシロアリで、アメリカカンザイシロアリ同様、乾材シロアリの一種です。本州などでの定着はありませんが、東京都内ではダイコクシロアリ属の「ニシインドカンザイシロアリ」が輸入家具から発見された事例が複数あります。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリの種類や特徴を解説!

 

5.シロアリの羽アリと蟻の羽アリの見分け方

シロアリもアリ(クロアリ)も新たな巣を作るときに羽アリを一斉に飛ばします。シロアリは普段は土の中に生息するため、羽アリの発生により初めて存在に気づかれることが多く、弊社への問合せも多くなります。ただし普通のアリも羽アリを飛ばすため、シロアリの羽アリなのかアリの羽アリなのかの判断が付きにくいのも事実です。ここではシロアリとクロアリの羽アリの違いについて形や特徴から解説していきます。

シロアリ

クロアリの仲間

シロアリの羽アリ

黒アリの羽アリ

発生時期

ヤマトシロアリ:4月中旬~5月
イエシロアリ:6月~7月

5月~11月に複数種類が入れ替わりに発生

胴体

くびれがない

くびれがあり、頭部・胸部・腹部に分かれる

触覚

直線的で数珠状

くの字型

翅の形

前後の翅の大きさがほとんど同じ。模様は薄く細かい。

頭に近いほうの翅が長く、お尻に近い翅は短い。翅の模様がはっきりしている。

その他

翅が簡単に取れる

翅は引っぱらないと取れない

 

上記の写真はシロアリが「ヤマトシロアリ」で、クロアリが「オオアリの一種」です。色は種類によって異なります(そのほとんどは黒色、茶色、褐色をしています)。そのためシロアリとクロアリを見分けるには形がポイントとなります。
一番わかりやすいポイントは、胴体の形状です。シロアリは寸胴でクビレがほとんどありませんクロアリは胴体にクビレがあり、頭部、胸部、腹部が3つに分かれています。また、触覚もじっくり観察すると異なる形状をしています。シロアリは直線的です。クロアリは「くの字」の形状をしています。まとめると、寸胴体型で触覚が直線的な羽アリはシロアリの可能性があるので、もし自宅内で見つかった場合は念の為専門業者に調査を依頼されることを推奨いたします。下記の動画は「シロアリ」の羽アリが室内に発生したときの様子です。

羽アリは巣が十分に成長し成熟しきったときに巣を分けるために発生します。そのため羽アリが出たということは既にシロアリの成熟した巣が付近にあることを意味します。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:羽アリを見つけたら取るべき行動まとめ

 

シロアリの被害と加害について

この項目では、シロアリが私たちの住まいに与える被害をご説明していきます。もっとも一般的な被害は住宅の木材を加害することですが、それ以外にもダンボールや庭のガーデニング用の木材などに被害が及ぶこともあります。住宅の被害事例を中心に、住宅への侵入経路や色々な被害のことまでご説明していきます。

 

1.シロアリの住宅への被害

日本の戸建て木造住宅は、新築のときに適切な防腐・防蟻処理を施すことが建築基準法により規定されています(建築基準法施行令第49条)。そのため、新築から一定の期間(5年)は被害を受けるリスクは非常に低くなっています。
しかしながら、その後のシロアリ対策がなされないまま築年数が経過すると、家屋の被害は増えていく傾向にあります。実際に、2014年にかけて全国で実施されたシロアリ被害実態調査(国土交通省補助事業:日本長期住宅メンテナンス有限責任事業組合調べ)では、予防処置を行なっていない木造住宅2500件のうち築25年以上~30年未満の建物については、5棟に1棟の割合で被害が発生していることが分かっています。

シロアリ被害実態調査

 

2.シロアリの住宅への侵入方法

シロアリの住宅への被害が稀なことでは無いことはご理解いただけたと思います。では、被害はどのようにして起きてしまうのでしょうか。それには、普段土の中などの閉鎖空間で暮らしていることが大きな要因となります。シロアリは「光」と「風(空気の流れ)」、「乾燥」を嫌います。その点、土の中は暗くて風もなく湿潤しているため彼らにとって最高の環境なのです。では家の中で似たような環境はどこに当たるでしょうか。

シロアリの生息場所

それは、「床下」です。床下を一度でもご覧になった方はお分かりかと思いますが、床下は暗くて風もなく湿っています。シロアリが好む環境が全て揃っているのが床下なのです。しかも床下は普段は目につかず私たちが侵入に気がつくこともできません。環境的な要因や構造上の要因などが重なることで、シロアリが住宅に侵入し被害が起きてしまうのです。

シロアリは自分たちで通り道をつくる

床下に侵入したシロアリは、基礎や束柱(床下の柱)を通り住宅の木材に到達します。まずはこちらの写真をご覧ください。

シロアリの蟻道

シロアリの蟻道

基礎や束石に茶色い筋が付いているのがお分かりいただけると思います。この筋がシロアリの通り道です。専門的に「蟻道(ぎどう)」と呼ばれるこの道は、シロアリが自分の分泌物や土を混ぜ合わせて構築した専用のトンネルです。シロアリにとって床下の環境は好条件とは言え、より安全で快適に通行できるように必ずこの蟻道を作って土から上がってきます

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリの侵入手段”蟻道”とは?

 

床下がコンクリートでも安心はできない?

シロアリが普段は土の中に生息し、土から床下に上がってくるということは、床下がコンクリートで覆われていれば大丈夫なのでしょうか。実は多くの方が「コンクリートなら大丈夫」と思われています。しかし、我々シロアリ駆除業者の視点でお話をすると、コンクリートで覆われた住宅でもシロアリ被害はよく見ます。それは稀なケースでもなく、床下が土やシートの場合と同様に一般的に見られる現象なのです。

ベタ基礎からの進入

蟻道

この写真のとおり基礎の立ち上がり部分に蟻道が構築されています。なぜコンクリートで覆われているのにシロアリが侵入するのか、と疑問に思われるかもしれませんが、コンクリートは収縮する性質があるため必然的にわずかな隙間が発生します。構造や防湿上は全く問題が無いのですが、小さな昆虫であるシロアリからすれば、たった0.6mmの隙間があれば通ることが出来てしまうのです。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリはコンクリートを通過できるのか

 

3.色々なシロアリ被害

住宅に侵入したシロアリは、床下の土台や柱を食害します。木材は全て食料ですから、被害が進行すると床材や内装材、窓枠などの木材にまで食害が及びます。普段の生活でシロアリ被害に気づかれるケースとして多いのは、先程ご説明したとおり羽アリが発生したことにより気づかれるパターンですが、フローリングや玄関の框(かまち)などに穴が空くことで気づかれるお客様も多くいらっしゃいます。

床下の木材シロアリ被害
床下のシロアリ被害

シロアリの玄関框被害
玄関框(かまち)のシロアリ被害

シロアリ被害が内装材など目に見える場所に及ぶには、床下の木材や壁内の木材、下地などを経てから内装材に到達します。いきなり内装材に被害が及ぶ訳ではなく、シロアリが住宅内に侵入してからある程度時間が経過してから被害が起きる場所です。先述の羽アリの発生で気づく場合も、「羽アリが発生する=巣が成熟しきっている」ことになりますが、内装材に穴が空いてシロアリ被害に気づく場合も「シロアリが十分に食べ進んだ証拠」と言えてしまいます。どちらにしても、シロアリ被害に気づかれる頃には大きな被害を受けている可能性が高いと言えるでしょう。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリの被害事例を紹介!

 

4.シロアリ被害と住宅倒壊の関連

被害を受けたということは、少なからず建物本体にもダメージがあります。特に木造家屋の場合は躯体に木材が使われているので柱などが被害を受けると深刻になりがちです。ここで気になるのが「シロアリに加害されたら家が倒れるのではないか」という部分ではないでしょうか。しかし実際にはシロアリの食害だけで建物が倒壊することはほとんどありません。被害を受けると怖いのは耐震性の問題です。

地震

1995年の兵庫県南部地震(阪神淡路大震災)では、倒壊した住宅の80%以上がシロアリ被害や木材腐朽を受けていたという日本建築学会近畿支部(当時)の調査結果があります。また、2007年の新潟中越沖地震では京都大学の調査によると損壊の激しかった40棟の家屋のうち約7割にシロアリの被害がみられたという調査結果もあります。その後の東日本大震災や熊本地震でも地震により損壊した住宅の多くで蟻害や木材腐朽が確認されています。そういったことからシロアリ被害が地震時の建物倒壊に少なからず影響を与えたと指摘されているのです。

 

シロアリ駆除

ここからはシロアリの対処についてご説明していきます。シロアリ対策には、被害に対処する「駆除」や被害を未然に防ぐ「予防」があります。事前の調査でシロアリ被害がない場合は「予防」としてシロアリの侵入リスクを低減させます。逆に被害がある状態では、被害箇所は「駆除」し、被害がない箇所も「予防」をおこない被害が他所に移らないよう対策します。被害箇所だけ駆除処理すれば大丈夫と思われがちですがこれは大きな間違いで、建物全体を考えてシロアリを防除する必要があります。

無処理の箇所から再侵入されるリスク

部分的な駆除でその場のシロアリを駆除しても、新たに建物に侵入するシロアリには対処できません。駆除処理をしていない箇所を通って再び建物に侵入するリスクがあるからです。仮に部分駆除で巣を駆除できたとしても、敷地にシロアリの集団がその一つだけとも限りません。シロアリ被害は地震災害での建物倒壊に少なからず影響することが指摘されている以上、被害を受けない状態を維持していくことが極めて重要なのです。ですから駆除を行う場合は「建物全体を守る」という考え方が大切です。

 

1.シロアリ駆除と資格

シロアリ駆除には資格があります。「しろあり防除施工士」です。この資格は防除施工をおこなう技術者の認定資格で、シロアリ防除施工に関する資格としては日本で唯一の資格でもあります。有資格者は防除施工に必要な知識を持ち、日本しろあり対策協会が定める「防除施工標準仕様書」に沿って、安全に施工をおこないます。

シロアリ防除の資格と仕様
ですが、この資格はシロアリ駆除を実施するために必ず必要な資格ではありません。実はこの資格を持っていなくても工事は行えてしまいます。ではなぜこの資格があるのでしょうか。

皆さんは「悪徳業者が心配」と思われたことはありませんか?世間的にシロアリ業者は「悪徳」というイメージが以前より聞かれます。実際にはほとんどの業者が誠実にシロアリ防除をおこなっている優良業者なのですが、一部の悪徳業者によって「悪質なのではないか・・」と誤解されてしまっているのです。

そこで、この資格を所有しているかどうかが優良な業者を見分けるポイントの一つになります。
無資格の施工業者よりも、一定の知識や技術を持つ有資格者がいる施工業者ほうが間違いなく安心できるでしょうし、シロアリ駆除は見えない床下空間での作業となります。普通の工事よりも、信頼できる業者かどうか、というポイントが重要になってくるのではないでしょうか。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリ駆除に資格はいるの?

 

2.シロアリ駆除の種類

一般的なシロアリ駆除は、液剤を使用する施工方法です。液剤工法やバリア工法などと呼ばれており、最も実績のある施工法です。最近では液剤工法以外にも、色々な種類のシロアリ駆除方法が開発され採用されています。ここでは、その中でも多くのシロアリ防除業者が採用している、「バリア工法」と「ベイト工法」に絞ってご説明していきます。

バリア工法(液剤工法)

バリア工法

シロアリが建物に侵入できないようにバリアをはる施工方法です。液状の薬剤を動力噴霧機で散布処理します。シロアリが好む生息環境である床下を中心に施工をおこないます。


また床下空間の噴霧処理以外にも、玄関や浴室などの床下空間が無い場所にも薬剤を注入する場合があり、その建物に応じた対応が求められる専門性の高い駆除方法です。他の施工方法に比べ安価な点や、昔から実績のある工法であることがメリットです。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリ駆除はこうする!知られざる駆除方法を大公開

 

ベイト工法

ベイト工法

シロアリにとっての毒エサであるベイト剤でシロアリ駆除をする方法です。ベイト剤は白蟻の脱皮を阻害することで殺虫効果を発揮します。私たちヒトを含む哺乳類などは脱皮をしないため、非常に安全性の高いシロアリ対策です。


効果は比較的ゆっくり作用するため、ベイト剤を直接食べていない個体にも口移しで伝播していきます。ベイト剤の設置は、建物の外周数メートル間隔で建物を覆うように地中に設置します。駆除までに数ヶ月以上の期間が必要です。

 

3.シロアリ駆除の薬剤

シロアリ駆除では専用の薬剤を使用します。公益社団法人日本しろあり対策協会では防除薬剤の認定を行っており、効力や安全性の評価をもとに優良薬剤が認定登録されています。(弊社では、もちろん日本しろあり対策協会で認定されている薬剤を使用し駆除を実施しています。)
ここで気になるのは、やはり薬剤の効果や安全性だと思います。安全性については近年改良が進められ非常に安全性の高い薬剤が使用されています。さらに、日本しろあり対策協会では「防除施工標準仕様書」を定めており、登録施工業者はその用法・用量を守って施工します。ですから、登録施工業者に所属するしろあり防除施工士が施工を実施することで安全な施工を受けることができるでしょう。

 

4.シロアリ駆除の流れ

では、実際にシロアリ駆除業者にシロアリ駆除を依頼するときは何をすればいいのでしょうか?ここで大事なのは、急いで業者を探すよりもしっかりと現状を把握した上で最適な業者を探すことです。
シロアリは小さな生き物なので被害が急速に進行する訳ではなく、その対応も刻一刻を争うというわけではありません。ですから、”即日駆除対応”などのスピードよりもむしろ、”しっかりした対応の業者にお願いできるか”や、”その後も対応してくれるか”など、今後の関わりやアフターについてしっかりしているかを確認してから依頼をしても遅くはありません

まずは調査を依頼

どの業者でも、事前に調査に伺うことになります。大抵の場合、その場で被害の有無や侵入経路などを確認しシロアリ駆除のお見積もりをご提出します。ここまでは無料対応となるため、見積りや施工内容をしっかり確認したうえで施工を依頼することができます。
また、調査のときは床下に調査スタッフが入って点検するため、床下点検口や収納庫がある場合は、開けられるように準備しておくと点検がスムーズになるでしょう。

シロアリ駆除は別日程

調査・見積り後にシロアリ駆除を依頼した場合、後日の施工となります。施工時間はおおよそ2時間から3時間が基本で、被害状況によっては1日作業となることもあります。現在使用する薬剤は臭いもほとんど無く空気中にほとんど飛散しないため、施工中も普段どおりの生活をしていただいて問題ありません。

シロアリ駆除に関する詳しい流れは、コラム「初めてのシロアリ駆除|業者にいらいするときに取るべき最適な行動とは」に掲載しております。何からすれば良いのか分からない場合は、併せてこちらを御覧ください。

 

5.駆除業者の選び方

どの業者にお願いすれば良いかは簡単に判断出来ないですよね。インターネットで調べると、シロアリ駆除業者はたくさん見つかります。その中から1社を選ぶのは至難の技かもしれません。ここでは、私なりにシロアリ駆除業者を選ぶポイントをいくつかご紹介してみます。

選ぶポイント

選定するポイントは「実績がある」「低価格」「技術力がある」「専門性がある」「信頼できる」「地域性」などたくさんあります。その中でどれを優先するかで、選ぶ業者も絞れてくるはずです。

低価格を売りにしている業者

「インターネットのマッチングサービス」や「ホームセンター」などが低価格のシロアリ駆除を取り扱っています。低価格を一番のポイントにする場合は候補になってくるでしょう。これらは集客に特化しており、実際の点検や工事は下請けの協力業者が実施します。多くは、個人経営や少数経営の業者であることから、自社だけで集客や申込み対応を行えず、ルールなどが統一されていないことがあります。また、施工品質などにも違いがある場合があります。安いことは経済的にとても良いことですが、なぜ安いかについても理解した上で検討してみることが大切です。

完全自社施工型のシロアリ駆除業者

低価格の業者より割高になりますが、自社で集客~点検~施工~アフターまでトータルで実施をしているのが特徴です。弊社もこの分野のシロアリ防除業者です。最後まで1社で対応ができることに大きなメリットがあります。また、技術向上への取り組みに積極的なことや複数の工法に対応しているなどの利点もあります。老舗として数十年と長く続いているシロアリ駆除業者が多く、新しい会社や個人経営とは違った安心感があるのも特徴です。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリ駆除の費用や相場・適正価格まとめ

 

6.自分でDIYシロアリ対策できる?

最近では自分で駆除するDIYキットなども販売されるようになり、シロアリ駆除を自分でやってみたい!という声も聞くようになってきました。

しかし、シロアリを駆除するには予め種類や生態を調べたり、被害の程度や生息箇所を把握しなければなりません。また、仮に被害部材を見つけられても、必ずしもそこにシロアリがいる訳ではありません。既に木材を食べ尽くして移動している可能性があるためです。このような難しさがあるため自分だけでシロアリを駆除することは難しいと言えます。また、薬剤を使用するのですから、その使用方法を熟知した”しろあり防除施工士”が本来は対処する必要があります。現在の薬剤は安全とはいえ、用法・用量を正しく守ることが必要です。そのため、プロの業者に依頼するのが賢明と言えるでしょう。

詳しく知りたい方はこちらもチェック:シロアリ駆除を自分で!駆除成功の可能性は?

 

シロアリは予防が最も大切

最後に予防についてお話させていただきます。シロアリは地球上では”益虫”として無くてはならない存在です。また、我々が住む住宅も人間にとって大切な財産であり無くてはならないものです。もともとシロアリが暮らしていた土地に、上から家を建てて暮らし始めたのは私たち人間です。ですから、シロアリが餌である住宅の木材を食べてしまうのは必然なのです。そんなシロアリと共存しつつ、住宅の劣化を防ぐために我々はどうすれば良いのでしょうか。

それは、私たちの住宅にシロアリが誤って入ってこないように予防することではないでしょうか。益虫であると言っても、家の木材を食い荒らした時点で”害虫”となり駆除の対象となります。これについては、住宅の劣化を防ぐことに加え、我々の命を守るという点でも致し方ないことです。ですが事前に予防処置がなされていれば、住宅がシロアリの劣化を受けることも、シロアリを無闇に殺虫することも無くなります。今もなお、シロアリ被害を受ける住宅が多くあり、シロアリ駆除の依頼が無くならないのは、しっかり定期的に予防をしている住宅が多くない現状があるからです。

木部処理

日本の木造住宅は新築から5年間はシロアリから守られるようにシロアリ対策がなされています。5年が経過したら新築時のシロアリ防除薬剤は分解・消失し、シロアリが家屋に誤って侵入してしまうリスクが生じてしまうのです。シロアリの予防をする、しないは住む人の考え次第です。ですが今お話したようなことを考えると、シロアリを予防することは、駆除よりも大切だということがわかると思います。これをきっかけに、住宅の健全化とシロアリ予防に対する意識が広まっていただけると幸いです。
 

まずは予防を第一に、プラス駆除をおこなう「防除」がSHUT!の基本方針です。

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