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7月の羽アリは?この時期の羽アリを徹底考察!

7月に部屋の中に紛れ込んでくる、羽の付いたアリやシロアリ。

家の中に入り込まれるのも嫌だけど、人間に害は無いの?建物に害はないの?という部分も気になりまよね。ということで、7月シーズンに室内でたびたび出没する羽アリについて徹底考察します。

木村画像  SHUT!スタッフ 木村(蟻害腐朽検査士)

7月の羽アリは?

7月に発生する羽アリの代表は、トビイロケアリという黒アリと、イエシロアリという白蟻です。この2種類のなかで、建物に被害をもたらすのはイエシロアリです。もしも、家の中(壁の隙間や天井)から湧いて大量発生する場合は、イエシロアリの羽アリの可能性がありますので専門業者に診てもらいましょう。ただし、SHUT!の営業エリアの関東地方では温暖な沿岸部の一部にしか生息していない種類です。可能性はそれほど高くありません。
関東のシロアリ分布

また、他のアリも多くの種類が羽アリを飛ばすシーズンです。ということで、7月に家屋内に発生することがある羽アリを下記にまとめました。
 

名称

羽アリ時期

大きさ

特徴

イエシロアリ

6月~7月

7~10mm(職蟻4~6mm)

全体的に茶褐色。関東沿岸以南

クロヤマアリ

6~7月

約10mm(職蟻4.5~6mm)

黒くて艷がなく若干灰色。

ヒメアリ

6~8月

3~4mm(職蟻1.5mm)

黄色で腹は黒色。

トビイロシワアリ

6~8月

5~7mm(職蟻2.5mm)

黒褐色。

トビイロケアリ

7~8月

4~8mm(職蟻2.5~4mm)

黒褐色。灯火によく集まる。

アメリカカンザイシロアリ

一年中(主に6月~9月)

約7mm(職蟻5~8mm)

赤褐色で腹部は褐色

※クロバネキノコバエ

4月~11月

1mm

暖かい室内では1年中。灯火によく集まる。

 

まずはイエシロアリの可能性を考えましょう!

最初にご説明したとおり7月はイエシロアリの羽アリ発生シーズンとなります。とはいえ、イエシロアリは温暖な地域(千葉県、神奈川県の沿岸沿い以南)に生息するシロアリのため、関東内陸以北では基本的に見かけることはありません。イエシロアリの羽アリは全体がオレンジ~茶褐色で、夕方一気に大量の羽アリを発生させる特徴があります。

イエシロアリは、その名の通り”シロアリ”の一種です。シロアリの食料は”木材”であるため、ご自宅の室内で大量に発生したのであれば建物に営巣していて、”建築部材”を食害している可能性が非常に高いです。

イエシロアリの羽アリの特徴

では、イエシロアリの羽アリはどのような特徴があるのでしょう?まず、色は全身が茶褐色です。”白蟻”という名称ですが、イエシロアリの羽アリは茶色をしています。また、発生直後は薄い羽を付けており、羽を含めた全長は9~15mmの大きさをしています。

イエシロアリの羽アリ
イエシロアリの羽アリ

 

シロアリの羽アリの羽

帰宅したとき、「羽だけが大量に落ちている…」なんてことがよくあります。シロアリの羽アリは、羽が脆く発生後比較的すぐに羽を落としてしまいます。そのため本体はどこかに逃げ込んで居なくなり、羽だけ残っているのです。逆に考えれば、羽だけ大量に落ちていたのであればシロアリの可能性が高くなります。では、羽をよく見てみましょう。

ヤマトシロアリは羽だけ残す
羽だけ残されている

 

シロアリの羽は”網の目が細かい”のが最大の特徴です。これを”翅脈”というのですが、その翅脈一本一本が薄いのも特徴です。また、色も薄く透き通っています。逆に、その他のアリ類の羽も見てみます。

網目模様がはっきりした黒アリ
黒アリは網目模様がハッキリしている

 

シロアリ以外のアリ類の羽アリは一般的に網の目は幅が広いです。また、それぞれの翅脈はハッキリしていてメリハリがあります。アリの場合は大量の羽が残ることはほとんどないため、大量の羽が落ちている場合はそのほとんどがシロアリの羽アリと考えられます。

羽アリの羽は、気持ちが悪いからと掃除機などで全て処分してしまいがちですが、調査を依頼した時の重要な手がかりになります。ですので全てを処分せずに一部を残しておくとより確実な調査を受けることができます。

 

シロアリとその他のアリの見分け方

6月~7月はイエシロアリの羽アリシーズンで間違いないのですが、普通のアリ(黒アリ)も羽アリを飛ばす季節です。
そこで、シロアリと普通のアリ(黒アリ)の形体的な違いをみてみましょう。

シロアリ

クロアリの仲間

イエシロアリ

アリの羽アリ

胴体

くびれがない

くびれがあり、頭部・胸部・腹部に分かれる

翅の形

前後の翅の大きさがほとんど同じ

頭に近いほうの翅が長く、お尻に近い翅は短い

その他

翅が取れやすい

翅は引っぱらないと取れない

 

もっとも特徴的なのは、体が”寸胴”なのが”白アリ”、”くびれている”のが”黒アリ”なところです。スズメバチのようなクビレがあれば間違いなく黒アリの羽アリです。黒アリの羽アリであれば、一部を除き建物の木材を食い荒らすことはありませんし人間にも害を及ぼすことはありません。

 

シロアリの羽アリはどのように対処すれば良いの?

室内に出没した虫は気持ち悪いですよね。本当は発生してほしくないけど、それでも出てきてしまった場合は、何かしらの対処をしなくてはなりません。
絶対に殺虫剤は使用してはいけません。表面に出てきた羽アリは殺虫できますが、巣自体はもっと深いところにあるので、むしろ殺虫剤に当たらなかったシロアリが分散して活動域を拡げてしまう恐れがあります。

  1. 掃除機で吸い込む
  2. 家にある掃除機を使って羽アリ、落ちた羽とも吸い込んでしまいましょう。掃除機の中から出てきそう…と思われますが、風圧で直ぐに死んでしまいます。

  3. テープで塞ぐ
  4. テープで塞げば、そこからは出なくなります。しかしながら、結局は他の場所を探して出て来ることがありますのであまりオススメできない方法です。

  5. 熱湯をつかう
  6. 発生場所が浴室であれば熱湯を沸かしてその熱湯を直接かけてしまえば殺虫できます。

 

いずれにせよシロアリの羽アリであれば個人で対処することは困難です。出てきたものを上記方法で処理したら、専門のシロアリ防除業者を手配しましょう。

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トビイロケアリの羽アリを疑ってみましょう

7月、関東地方で羽アリに関するお問い合わせは、実はほとんどがトビイロケアリの羽アリです。トビイロケアリの羽アリは灯火に集まる習性(走光性という)が非常に高く、家の外から部屋に入り込んだ羽アリの大多数を占めるはずです。トビイロケアリの羽アリが外から侵入しているのであれば、専門業者を呼んでも駆除の方法はありません。ですから室内に入ってこない対策をまずは試してみましょう。

 

室内に入ってきた羽アリはどのように対処すれば良いのでしょうか

室内に出没した虫は気持ちが悪いですよね。本当は入ってきてほしくないけど、それでも入ってきてしまった場合は、何かしらの対処をしなくてはなりません。

1.ほとんどの羽アリは無害

ティッシュで軽く包んであげて、そっと外に逃がしてあげましょう。とはいえ、噛んだり、刺したりするアリがいるのも事実。種類がわからない限りは素手で掴まないようにしましょう。

2.やむを得ず駆除する場合は

本来は、間違って入り込んでしまった昆虫。ですからむやみに殺してしまうのも考えものなのです。とはいえ家の中にずっと居られていても困りますよね。死んだ羽アリが異物混入…なんてことも考えられますので、そういうときは家庭用の殺虫剤(スプレータイプ)を使って駆除をしましょう。簡単に駆除できるはずです。

3.他にもこんな方法が…

掃除機を使って羽を休めている羽アリを吸い込んでしまいましょう。掃除機の中から出てきそう…と思われますが、風圧で直ぐに死んでしまいます。

 

羽アリが入り込まない対策をしよう

羽アリが入ってくる理由の大半は、夜の部屋灯りにつられて入ってしまうことにあります。網戸をしているのになぜ…。と疑問に思われたかも知れませんが、黒アリの羽アリ(オスアリ)は非常に小型です。網戸のメッシュの広さによっては通過されてしまうのです。さらに、網戸と窓の間にも窓の開け具合によってすき間が生じます。そこを羽アリは通り道にして入ってくることもあるのです。

網戸のメッシュ

ということは、

  1. 夜は室内の灯りが外に漏れないように、遮光カーテンで閉める
  2. 窓を中途半端に開けない。(完全に開けるか完全に閉めるかにする)
  3. 網戸をより細かいものに張り替える。

もちろん、ドアを開け閉めしたりと生活をする中で入り込まれることもありますので100%完全にとめる事はできません。しかし、上記のような対策をするだけで羽アリの侵入は大幅に防ぐことができます。

ちなみに、毒エサタイプの駆除剤が効くって聞いたけど

蜜に群がるアリ

クロアリに毒エサタイプの駆除剤(蟻の巣コロリなど)が効くという話をよくききますが、これは本当なのでしょうか。実は、羽アリには全く効きません。アリの羽アリが出てきたから慌てて毒エサを室内に設置する必要はないのです。効くのは、羽アリ以外のクロアリ(働き蟻)が室内に発生しているとき。なので、羽アリだけであれば、エアゾールの殺虫剤で駆除をしてみてください。

 

外来種シロアリの可能性も…

ここまで、イエシロアリとトビイロケアリの可能性についてご説明しましたが、他のシロアリの可能性についてもご紹介します。
7月に発生する可能性のあるシロアリの羽アリは、「アメリカカンザイシロアリ」です。アメリカカンザイシロアリは、名前のとおり北アメリカ原産のシロアリです。最も羽アリを飛ばすのは、経験上6~7月なのですが、暖房や冷房など建物の環境によって1年中飛び立つことが事例としてあります。というのも日本のような四季のある気候で生活してきたシロアリではないためハッキリとした羽アリの発生時期が無いのです。

アメリカカンザイシロアリの羽アリ

アメリカカンザイシロアリの羽アリは限定的

もともと日本にいないシロアリですので、全国的に生息しているシロアリでは全くありません。ですから、アメリカカンザイシロアリの羽アリである可能性は極めて低いです。

 

「アリ」でも「シロアリ」でもない?

アリでもシロアリでもないけど、よく間違われる虫もご紹介しておきます。「クロバネキノコバエ」です。体長1mmほどのコバエの仲間です。真っ黒の体色のためクロアリやシロアリの羽アリと間違われる事が多々あります。こちらは、室内外のどちらからも発生する可能性があり、厄介な不快害虫です。

クロバネキノコバエ

このコバエの発生は、室内の植物の土壌からが大半です。観葉植物などがあるお家で、室内の灯りに小さな羽の付いた黒い虫が集まるようでしたら、このクロバネキノコバエかもしれません。アリの羽アリと同様に、夜の室内の灯りに誘引されることがあるため、室外から入ってくることも良くあります。その場合はアリの羽アリ同様の対策が有効です。

クロバネキノコバエの幼虫

逆に、室内の観葉植物が発生源だとするととても厄介で、土の大部分を入れ替える必要があります。というのも、土の内部に卵を産み付けられて、その土中にウジが大量にうごめいているからです。上の写真は観葉植物の土壌にクロバネキノコバエが大発生したものです。よく見ると羽化中のものや卵などがたくさんあります。

 

最後に…アリの羽アリが室内のすき間から湧き出てくる場合

「浴室のタイル目地のすき間」や「台所の内装材の継目」など、室内からクロアリの羽アリが発生する場合は注意が必要です。上記トビイロケアリは、湿って腐朽した木材に営巣する習性があります。そのため、室内から見えない床下の木材が腐っていた場合、建物に巣を作られている可能性がでてきます。また、木材が湿っているということは、シロアリの生息環境としても適しているためシロアリ被害を併発していることがしばしば見られます。

窓枠の隙間
窓枠の隙間

 

浴室の隙間
浴室タイルの隙間

 

外から侵入しているだけの場合は全く問題ありませんが、このように、水回りなどのすき間で羽アリが発生するような場合は、一度床下のシロアリ調査を依頼してみましょう。もしかしたらシロアリの被害や、木材の腐れ(腐朽)を発見出来るかもしれません。
※SHUT!の無料調査はシロアリが対象です。黒アリ調査の場合は有償調査(8000円)となります。

まずは予防を第一に、プラス駆除をおこなう「防除」がSHUT!の基本方針です。


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