ホームセンターで買えるシロアリ駆除剤の注意点｜シロアリ1番！

こんにちは。シロアリ1番！の田中です。

今回は、「ホームセンターで買えるシロアリ駆除剤」についてお話ししていきます。

シロアリに限らず家の中に虫が大量発生すると「気持ち悪い、すぐにでも退治したい」と思うのも無理はありません。

ホームセンターに行けばさまざまなシロアリ駆除剤が販売されていますので、それらを使えば簡単にシロアリ駆除ができると思われがちです。

しかしこれら市販のシロアリ駆除剤を用いることには簡単に使える代わりにデメリットがあるのも確かです。

今回はそれらのことについて詳しく解説していきます。

ホームセンターで買えるシロアリ駆除剤の注意点

ホームセンターなどで入手できるシロアリ駆除剤の多くはスプレータイプです。このことから、自分で行うシロアリ駆除というと発生したシロアリに対して殺虫スプレーを吹き付ける事をイメージされる方も多いのではないかと思います。

ところが、この方法は一般的な虫であれば有効な駆除方法なのですが、シロアリの場合は違います。

殺虫スプレーによる処理では建物のシロアリを駆除し切ることは非常に困難です。もちろん、表面の羽アリは死にますが奥に潜んでいるシロアリには実はほとんど薬剤は届いていないのです。

つまり、市販品で対応できる駆除範囲は目に見える範囲に限られるということです。

私達は表面にいる羽アリを退治できて「やった！」と思うかもしれませんが、その実ほとんど求めている効果を得られていないことになります。

市販の殺虫剤を用いての駆除は、その場しのぎになってしまうことも多く、たとえその時は 上手く防げたとなっても数ヶ月もしくは数年後には再び被害に遭ってしまう可能性があることを頭に入れておく必要があります。

知らず知らずにリスクを負っている！？

また、これはなにもホームセンターで買えるシロアリ駆除剤に限ったことではないのですが、知識の少ない状態での駆除作業は、かえってシロアリの被害を広げてしまうリスクがあるということを知っておきましょう。

先ほどもお話ししたように、市販の殺虫剤を使った方法では目に見える範囲しか退治することができません。（たとえ、業務用駆除薬剤であっても間違った知識で対処すれば同じことです）
目に見える部分の後ろには、何千匹というシロアリが潜んでいます。

問題なのはその残されたシロアリたちです。

市販薬剤の有効成分にはシロアリの嫌がるピレスロイドなどが多く含まれ、奥に潜むシロアリはそれらの成分を敏感に察知します。そして、「この場所は危険だ！」と判断して移動を開始するのです。

その移動先が建物の外に逃げてくれるのであればいいのですが、実際はより薬剤が届きにくい別の木材に移動していきます。

こうして、一時的にシロアリがいなくなったように見えたとしても実際は被害の拡大を招いていることとなり、建物には少しずつシロアリによるダメージが蓄積していくのです。

ホームセンターのシロアリ駆除剤は「応急処置」

もちろん羽アリが大量に出てきて恐怖を感じたり、中にはパニックになってしまう方もいるでしょう。そんな場合は市販のシロアリ駆除剤を使うことも一つの手ですし、使っていただいてかまいません。

ただし注意してほしいのは、市販品でのシロアリ対策はあくまでも目に見える範囲内での駆除しかできないということです。

たとえ目に見える場所からシロアリがいなくなったとしても建物が安全な状態になったとは言い切れません。むしろ奥に逃げたシロアリが数カ月後または数年後に再び被害をもたらす危険性があるということを認識しておく必要があるでしょう。

シロアリは見える部分を都度処理していくだけではほとんど意味をなしません。巣ごと駆除することや被害が出ないよう予防対策を取ることが大切なのです。

そのためにはシロアリについての知識やノウハウをしっかりと身につけたプロに工事を任せるのが得策と言えるでしょう。

もしもシロアリや羽アリを室内で見つけた場合は、ご自身で対策を取られた後には必ず専門業者に連絡をし、被害範囲の調査や防除施工などの適切な対処を施してもらうようにしましょう。