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羽アリを見分ける方法【画像付き完全解説版】|蟻?シロアリ?

2019.07.08

家の中やお庭などで羽アリが大発生!そんなとき気になるのが、「この羽アリ、いったい何??」ということではないでしょうか。羽アリと一口に言っても、実際には色々な種類の羽アリがいます。羽アリの代表格、「シロアリ」の羽アリだったら大変ですが、それ以外の羽アリとの違いも結構分かりにくいのですよね。そこで「その羽アリが何なのかを見分ける方法」を完全解説します。

また、「羽アリって何?呼び方が分からない!」という方も多くいらっしゃると思います。ということで羽アリについて、羽アリの見分け方、対処方法などを徹底的にまとめていきます!目次でナビゲーションを作りましたので、皆様がお探しの情報をぜひご確認ください。

木村画像  SHUT!スタッフ 木村(蟻害腐朽検査士)
目次
■羽アリとは?
1.羽アリの読み方
2.羽アリの種類《対処すべきはシロアリの羽蟻》
3.白蟻と蟻の羽アリの見分け方
4.羽アリの生態
■羽アリの発生時期
■シロアリの羽アリ
1.ヤマトシロアリの羽アリ
2.イエシロアリの羽アリ
3.アメリカカンザイシロアリの羽アリ
■アリ(黒アリ)の羽アリ
1.アメイロアリの羽アリ
2.クロオオアリの羽アリ
3.クロヤマアリの羽アリ
4.トビイロケアリの羽アリ
5.ルリアリの羽アリ
6.キイロシリアゲアリの羽アリ
7.サクラアリの羽アリ
■羽アリと間違われる昆虫
■羽アリの被害
■羽アリの対策・駆除
1.室内から発生
2.外から入ってくる場合
3.お庭やベランダで発生
4.羽アリが数匹だけ?
■羽アリ発生時のフローチャート
■まとめ

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羽アリとは?

ヤマトシロアリの羽アリ
羽アリは漢字だと「羽蟻」と書くように、翅(はね)の付いたアリです。アリやシロアリが主に5月から10月ごろにかけての交尾期に、巣から羽の付いた女王アリと王アリ(雄アリ)を飛び立たせ、違う巣の羽蟻でペアとなり新たな巣を作るために発生します。
通常のアリやシロアリには羽が付いていませんが、巣から飛び立つ女王アリと王アリ(雄アリ)は他の巣の羽アリと出会うために遠くへ飛び立つ必要があるため、羽が付いています。

羽アリの読み方

「ハネアリ?」「ハアリ?」おそらくこの2つで迷われることが多いようです。駆除業者の間では「ハネアリ」が一般的です。私も「ハネアリ」と読んでいますし、お客様にご説明するときもハネアリとお話しします。
ですが、「ハアリ」も間違いではありません。むしろ、辞書で調べると「ハアリ」と書いてあることが実は多いのです。実際にはどちらでも大丈夫なのですが、言葉で話すとき「ハアリ」よりも「ハネアリ」の方が意味として伝わりやすいので、ハネアリの方が浸透しているのかもしれません。

羽アリの種類《対処すべきはシロアリの羽蟻》

色々な種類がいる羽アリですが、大きく分けると2種類に分かれます。それが「シロアリ」と「アリ(クロアリ)」です。この2種以外でも「コバエ(小バエ)」「ガ(蛾)」などの小さな昆虫が羽アリと間違われることがあります。

羽アリの中で最も重要なものはシロアリです。シロアリは木材をエサにする昆虫です。建物で発生しているということは、「家の木材が食べられている」ことになります。日本に生息するシロアリで建物害虫となりうるものは3種ほどで、シロアリの羽アリは主に春から梅雨にかけて発生します。

アリ(黒アリ)は、日本に300種近くが確認されており、私たちの身近な場所でも多くの種類のアリが生活しています。これらのアリは4月から11月にかけて種類ごとに一定の時期に羽アリを飛ばします。シロアリと違い、アリは家に被害を与えることはほとんどありません。

シロアリと黒アリの見分け方

木材をエサにする「シロアリ」と、木材をエサにできない「アリ」の羽アリを見分けることができれば、もし羽アリが家に発生していたとしても、家に被害が発生しているかどうかをある程度予測することができます。
ぱっと見るだけでは区別は難しいかもしれませんが、シロアリの羽アリとクロアリの羽アリには明確な違いがありますので、これを参考に同定してみてください。

ここで注意すべきは、色や大きさでは判別が難しいということです。シロアリの羽アリは5mm~10mmと種類によってサイズに幅があります。黒アリについては、女王アリと雄アリで大きさや形が違いますし、小さなもので2mmから大きなもので20mmと様々です。
色についても種類により黒や茶色、赤褐色などの違いがあります。

翅が閉じているときの違い

おそらく羽アリを見るときは上側から観察することがほとんどだと思います。この状態だと、翅が閉じており見分けるポイントが少ないので、結構分かりにくいです。上から判断する場合は、触覚の形や羽の模様がヒントになりますが、実際のところこれだけでは判断が難しいでしょう。

シロアリ

クロアリの仲間

シロアリの羽アリ

クロアリの羽アリ

発生時期

ヤマトシロアリ:4月中旬~5月
イエシロアリ:6月~7月

5月~11月に数種が入れ替りに発生

触覚

直線的で数珠状

くの字型

翅の模様

網目模様が薄い

網目模様がはっきり

 

羽を広げたときの違い

普通、羽を広げた状態で観察できることはほぼありません。ですが、多くの書籍やサイトなどで見分けるポイントとして掲載されているのが、「羽を広げた状態」での比較です。念の為ここでもご紹介します。

シロアリ

クロアリの仲間

翅を広げたシロアリ

翅を広げているクロアリ

翅の形

4枚が同じ大きさ

前翅が大きく後翅が小さい

翅の模様

網目模様が薄い

網目模様がはっきり

触覚

直線的で数珠状

くの字型で棒状

胴体

クビレがなく寸胴

クビレがあり頭部・胸部・腹部に分かれる

 

この状態で観察できれば違いが明確なので判断がつきやすいです。特に翅の形は大きく違うので、翅が広がった状態で観察することができれば判断することができるでしょう。
また、胴体のクビレの有り無しでもシロアリかクロアリかを簡単に区別することができます。

 

羽が取れたときの違い

実は、羽アリは自ら翅を切除することがあります。翅が無くなった状態の羽アリは見た目はアリと変わりませんが、シロアリなのかクロアリなのかを判断することは可能です。

シロアリ

クロアリの仲間

シロアリの落翅虫

女王アリが翅を落とした状態

触覚

直線的で数珠状

くの字型で棒状

胴体

クビレがなく寸胴

クビレがあり頭部・胸部・腹部に分かれる

 

羽が無いので見分けるポイントは2点です。大きな違いは胴体の形状で、明確なクビレがある場合は「クロアリ」、クビレがほとんどなく寸胴なのが「シロアリ」です。

 

羽アリの生態

クロアリとシロアリでは生態に大きく違いがあります。ここでは区別してご説明します。

シロアリの羽アリの生態

創設から数年は羽アリは出現しません。成熟したコロニー(巣)になると羽アリが誕生します。ここで簡単にシロアリの巣を構成する階級についてご説明します。

シロアリは社会性昆虫と呼ばれ、それぞれの役割を分担して巣の中で活動します。巣の90%以上を占めるのが「職蟻(働きアリ)や幼虫」で、エサを運んだり卵の世話をします。次に3%ほどの割合で「兵蟻(兵隊アリ)」が存在し、護衛などの役割をします。それ以外に、女王や王、ニンフという階級があります。

ニンフの割合

この中の「ニンフ」が春先に分化し羽アリとなります。ニンフは色が白く形体的にも職蟻に似ていますが、羽アリになると羽が付き色も黒や褐色に変化します。その後、ヤマトシロアリは4月中旬から5月にかけて、イエシロアリは6月から7月にかけて、アメリカカンザイシロアリは主に6月から9月にかけて巣から羽アリを飛ばします。

ヤマトシロアリの羽アリ
その数はコロニー規模に比例して多くなり、数万匹のコロニーだと数百から千匹という単位の羽アリが一気に外へと飛び立ちます。また、シロアリの羽アリが大発生することを「群飛」「スウォーム」と呼びます。

ヤマトシロアリの追尾行動
一斉に飛び立った羽アリは、地上に降りると自ら翅を切り落とします。そこから地上で雄雌のペアとなり、湿潤した朽木などに新たな巣を構築するのです。しかし、ここまでスムーズにいくことは稀で、羽アリの9割以上は「外敵に食べられる」、「ペアとなれない」、「巣を作れない」などで死んでしまいます。運良く巣を構築出来たシロアリの羽アリは、雄が王に、雌が女王となり、巣を大きくしていくことになります。

 

黒アリの羽アリの生態

シロアリに似た部分もあるアリの羽アリですが、実は生態的に大きく違うのです。羽アリを発生させる理由はシロアリと同じく巣分かれですが、シロアリとは違う面白い繁殖方法を行います。黒アリの羽アリの生態を説明する場合、アリ自体の生態を知る必要があります。ここでは日本で一般的な「キイロシリアゲアリ」を例にご説明します。

まず、創設から数年経過して成熟したコロニーに羽アリが誕生するのはシロアリと同じです。巣内でより多くの栄養を与えられた幼虫が、夏に巣の中で「新女王アリ」として羽化します。また、一方で同時に巣内では「雄アリ」も羽化するのですが、雄アリは「無精卵」から生まれます。

女王?雄アリ?無精卵?と突然出てきたので混乱してしまったかもしれませんが、まずは「新女王アリ」と「雄アリ」の2種類の羽アリが出現することが分かれば大丈夫です。

キイロシリアゲアリの羽アリ
大きい新女王と小さい雄アリ

アリは種類により羽アリの飛行時期が異なります。キイロシリアゲアリの場合は9月がシーズンです。雨上がりの晴れた日、夕方ごろから羽アリが巣から外に飛び出します。アリの場合、羽アリの飛行は「結婚飛行」と呼ばれます。

キイロシリアゲアリは夜に飛行を行う種類で、街灯などの灯りに集まる習性があるため、街灯の周辺で雄アリと女王アリが飛行中に交尾をおこないます。交尾を終えた女王アリは地面に降り立つと自ら翅を切り落とします。シロアリもアリも実際に飛行のために翅を使うのは一生のうちのほんの一瞬だけなのです。そのころ雄アリはどうなるかというと、地面に降り立ちそこで力尽きます。雄アリが生き残ることは決して無いのです。その後、翅を落とした女王アリは、女王アリ5匹前後が集団となり、地面を掘って新たな巣を創設します。(アリの種類によっては1匹だけで巣を創設する種類もいます。)

ここで疑問になるのが、雄アリがいない状態で巣を大きくすることができるのか、という疑問です。実は、女王アリは結婚飛行のときの雄アリとの交尾で一生分の精子を体内に貯め込みます。その後、交尾することなく有精卵を産卵しつづけることができるのです。

巣を構築することができた女王アリたちは、自らの体内の栄養だけで卵~幼虫~蛹へと成長させ、最初の働きアリを誕生させます。有精卵で生まれるアリは全て雌アリで、エサの量やフェロモンなどから働きアリになるか新女王アリになるかが決定します。若いコロニーでは、全てが働きアリとなり、数年が経過して巣が成熟すると、新女王アリが誕生するようになるのです。その際、女王アリは有精卵と無精卵を産み分け、無精卵から誕生するアリが雄アリとなります。また、病気などで女王アリが死亡したコロニーの場合、働きアリが産卵をすることがあります。その際は無精卵となるため必然的に雄アリが出現します。※働きアリは雌ですから元々産卵する能力を持っています。ただし、女王アリのフェロモンにより産卵が抑制されるため女王アリが存在するコロニーでは女王アリしか産卵することがないのです。

アリの羽アリはこのような流れで「新女王アリ」と「雄アリ」を出現させ、毎年特定の時期に外部へ巣立たせています。

 

羽アリの発生時期

ここまで、羽アリの種類によって発生する時期が異なるとご説明しましたが、ここでは具体的に、それぞれの種類の発生時期をまとめていきます。主に家屋との繋がりがある種類です。

羽アリの発生シーズン

繰り返しになりますが、家屋にダメージのあるシロアリの羽アリシーズンは、4月から5月のヤマトシロアリ、6月から7月のイエシロアリに限られます。イエシロアリの分布は温暖な沿岸部が中心ですので、多くの地域ではヤマトシロアリのシーズンである4月および5月の羽アリに注意すれば、それ以外(6月~11月)の羽アリは殆どが問題ないと言えます。

シロアリの分布
参考:シロアリの分布

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シロアリの羽アリ

ヤマトシロアリ《建築木材加害種》

ヤマトシロアリの羽アリ
4月~5月の特に4月下旬から5月上旬(ゴールデンウィーク前後)に羽アリを飛ばすシロアリです。例年、雨上がりの暖かく高湿度の日の午前中に大発生する傾向です。羽アリの大きさは5~7mm程度ですが、働き蟻(職蟻)は4,5mmほどの大きさをしています。ヤマトシロアリは北海道の北東部を除く日本全国に分布しており、最も一般的なシロアリです。黒褐色の体色に黄色のラインが胸部に入るため特徴的です。

イエシロアリ《建築木材加害種》

イエシロアリの羽蟻
6月~7月に生息地で大群飛するシロアリです。暖かく高湿度の日の夕方から夜にかけて発生します。光に集まる習性が強く、街灯や建物の灯りに群がる傾向があります。比較的温暖な土地に多く、分布の北限は千葉県および神奈川県の沿岸部です。主に西日本での発生や被害が多い種類となります。ヤマトシロアリよりも大型で、羽アリの大きさは7~10mm程度、職蟻は4~6mmほどになります。全体的に茶褐色のため他の羽アリとは区別しやすいシロアリです。

アメリカカンザイシロアリ《建築木材加害種》

アメリカカンザイシロアリの羽アリ
主に6~7月ごろを中心に羽アリを発生させます。元々北米原産のシロアリで、日本とは異なる気候で生活していた種類のため、日本では5月から11月ごろまで羽アリを発生させることがあります。2月に羽蟻が室内に発生した事例もあるため、室温などによっては1年中発生する可能性があると考えられます。羽アリの大きさは約7~10mmと大きく、職蟻も5~8mmと大きいシロアリです。体色は赤褐色で羽は黒色が強く特徴的です。日本では、一部地域に定着していますが、その範囲は限られるため見かける可能性は非常に低い羽アリです。

 

アリの羽アリ

アメイロアリ《無害》《建物への営巣の可能性あり》

アメイロアリの羽アリ
アメイロアリは森林に多く生息するアリですが、自然環境にほど近い住宅街などでは、アメイロアリの羽アリが見られることがあります。小さな羽アリで、女王アリの羽アリは4mm程度、雄アリは2mm程度と小型です。5月ごろ蒸し暑い日の昼頃に発生します。腐朽した木材に巣を作るため、稀に住宅の腐朽した木材に巣を作られることがあります。その場合、家の中に羽アリが発生する可能性があります。

クロオオアリ《無害》

住宅への営巣は無く問題無い種類ですが、大型のため人目に付きやすく不安に感じられる場合があるようです。主に公園やお庭など日の当たる裸地に見られます。5月の午後に結婚飛行をおこないますが、その際に巣穴を大きく開けるため気づかれることが多いです。女王アリは18mmと大型です。黒色。

クロヤマアリ《無害》

クロヤマアリの羽アリ
クロオオアリと同じく住宅への営巣は無く無害のアリです。また、日本で最も一般的なクロアリの一種です。5月中旬から6月にかけて結婚飛行のピークとなります。蒸し暑い日の昼前ごろに羽アリが見られます。お庭にある巣から飛び立った羽アリがベランダなどで発見されるケースがありますが全く害はありません。女王アリは10mm~12mm程度です。灰色~黒色。

トビイロケアリ《無害》《建物への営巣の可能性あり》

7月に結婚飛行をするアリの代表です。蒸し暑い日の夜間に飛び立つため、灯りに集まる習性があり、家の灯りが外部に漏れている場合、家の光をめがけて飛んでくることがあります。僅かな隙間から室内に侵入することがあるため不快害虫として問題になりますが、害はありません。
また、トビイロケアリは家屋に営巣することがあります。腐朽してボロボロになっている木材や過去にシロアリが侵入していた木材、雨漏れで腐っている壁内などはトビイロケアリが好む営巣環境です。その場合は、室内から羽アリが発生する可能性があります。女王アリは8mm、雄アリは4mm程度です。

ルリアリ《無害》《建物への営巣の可能性あり》

7月から8月に結婚飛行をおこないます。温暖な地域に多く、関東では埼玉県付近が北限です。女王アリは5~6mm、雄アリは2mm程度と小型の羽アリです。
室内に巣を作ることが多い種類で、最近では電子機器類の内部に巣を作る事例も増えています。ただし、建物に被害を加える種類ではありません。

キイロシリアゲアリ《無害》

キイロシリアゲアリの羽アリ
9月に結婚飛行をするアリの代表です。年間を通して最も家屋への誤進入が目立つ種類でもあります。オレンジ色のアリで、蒸し暑い日の夜に飛び立つため、トビイロケアリ同様に家の中への侵入例が非常に多いです。女王アリは7mm程度、雄アリは2mm程度で特に雄アリが網戸をすり抜けて侵入します。家に巣を作ることは無く無害の羽アリです。

サクラアリ《無害》《建物への営巣の可能性あり》

サクラアリの羽アリ
10月以降に羽アリを飛ばす1.5mm程度の小型アリです。羽アリの発生時期になると巣も活性が高くなり、家屋に侵入することがあります。その際に、羽アリが室内側に発生することがあります。雄アリは2mm程度と小型のため屋外からの侵入も考えられます。

 

羽アリと間違われる昆虫

弊社に郵送でお送りいただく羽アリの現物の中には、羽アリではない昆虫である場合も多く、ここでは今までにあった事例をご紹介します。これらの昆虫は建物に害はありませんのでご安心ください。

メイガ

穀物害虫として有名な蛾の一種で、「ノシメマダラメイガ」が羽アリとして間違われる事例が複数件あります。翅を閉じている状態の成虫は7mmほどで細長く、シルエットはシロアリの羽アリに似ます。しかし、翅の形状や触覚の形などが大きく異なるため比較すると別物だとわかります。特にメイガの翅は透き通ることはなく、鱗粉があることから、羽アリとは容易に区別することができます。
メイガ類は、穀物だけでなく菓子や乾燥果実、小麦粉などに寄生する害虫です。建物への害はありませんが、室内でメイガが発生している場合は、発生源である食品類を処分する必要があります。

クロバネキノコバエ

クロバネキノコバエ
室内の観葉植物やカブトムシの飼育ケース内などが発生源となることがある小バエの一種です。体長は1~2mmと小さく、羽アリよりも小さいため区別がつきます。色は黒く、翅は透き通るため羽アリと間違われることがあります。
こちらも建物への害はありませんが、不快害虫として問題になることがあります。根本的に解決するには、寄生されている土を処分する必要があります。

 

羽アリの被害

羽アリが発生すると気になるのが、羽アリによる被害の有無ですよね。羽アリによる人的な被害やそれ以外の被害はどのようなものがあるのでしょうか。

まず結論ですが、羽アリによる人的な被害は基本的にありません。ほとんどの羽アリは無害です。特にシロアリの羽アリは毒を持っていませんし、大きな顎で噛み付くこともありません。
黒アリの羽アリであっても、ほとんどの種類は無害です。唯一、オオハリアリの羽アリには毒針がありますので素手で強く触ると皮膚を刺され腫れる可能性があります。オオハリアリは6~7月が結婚飛行の中心となるので、種類が分からない場合は、素手で無闇に触らないようにすることが大切です。

 

羽アリの対策・駆除

羽アリが発生することは自然の摂理なので人間が止めることはできませんが、それでも一時的でも羽アリが出ていると気持ちが悪い!と感じられる方も多いはずです。特に室内で発見すると、どこから湧いて出てきたのか・・・と不安になることもあるでしょう。ここからは、万一羽アリが出てきてしまったときの対策や駆除についてご説明していきます。応急的な対策であれば個人でも可能です。ただし、根本的な発生を止めるには専門家への依頼が必要になる場合があります。そういう部分も含めて参考にしてみてください。

室内から発生

室内で発生する羽アリ
突然、部屋の隙間から湧いて出てくる羽アリ。原因が家の中だとわかっている場合は深刻な場合が多いです。ここで絶対にやってはいけないのが市販の殺虫剤を使うことです。市販の殺虫剤の多くは昆虫が嫌がり避ける(忌避性)ピレスロイド系殺虫剤です。そのため発生した場所の裏側(壁内や床下)で生き残ったシロアリは建物の別の場所へ分散し、違う場所から羽アリが出たり、完全な駆除が困難になってしまうなど、後々問題となってしまうことがあります。

そこでオススメなのが「掃除機」を使う方法です。羽アリ1匹1匹は掃除機の風圧で死んでしまうほど非常に弱い生き物です。ですから、普段のお掃除と同じように掃除機で羽アリを吸ってしまえば簡単に対処することができます。掃除機の中に羽アリがいるのが気持ち悪い場合、中に入っている羽アリをポリ袋に入れ、封をしてからゴミ箱に捨ててしまいましょう。
また、一時的であれば、発生している隙間をテープなどで塞ぐだけでもその場からの発生が収まることがあります。しかし、この場合は、かえって別の場所に羽アリを移動させてしまうことがあるため、あくまで一つの方法として捉えておきましょう。

発生が収まってしまえばそれ以上の対処は必要ないのでしょうか?

シロアリの羽アリは数日で全て飛び立ちます。その後は来年まで出てくることはありません。ですから、「出なくなったからもう大丈夫!」と思われがちです。ですが、羽アリの生態の章でも触れましたが、羽アリとして表に出てくるのは”巣の中の1割にも満たない”とも言われています。室内から羽アリが発生したのであれば、放置することなく専門業者に調査を依頼し、適切に対処してもらうのが賢明です。

 

外から入ってくる場合

網戸を通過する羽アリ
キイロシリアゲアリやトビイロケアリ、イエシロアリなど夜間に発生する羽アリは建物の灯りに導かれて家の中に入ってきてしまう場合があります。入ってくるだけですので、気にならなければ全く問題はないのですが、家の中で飛び回る姿はあまり気持ちのいいものではありませんよね。その場合の対処は、とにかく家に羽アリを侵入させないように対策をする他ありません。最も効果的なのは、遮光カーテンや雨戸で外部に光を漏れないようにすることです。
また、キイロシリアゲアリの雄アリは2mmほどの小型な体型から、網戸を通過することができます。この場合、網戸のメッシュを最も細かいものにするか、窓を完全に閉めて対策します。以下が具体的な侵入防止対策です。

  1. 夜は室内の灯りが外に漏れないように、遮光カーテンで閉める
  2. 窓は極力閉める
  3. 網戸をより細かいものに張り替える

 

お庭やベランダで発生

家の外の羽アリ
お庭やベランダ、玄関先など、家の外で発生している羽アリについては、外の敷地や周辺から発生している羽アリだと考えることができます。同時に家の中からも発生している場合は別ですが、外で発生しているだけのようなら様子をみるだけでも大丈夫な場合が多いです。どうしても気持ちが悪いなど不快に感じる場合は、市販の殺虫剤を羽アリに直接吹きかければ簡単に駆除することができます。
ただし、発生源はお庭や近隣の自然環境である場合が多く、根本的な対策は難しいとお考えください。

羽アリが数匹だけ?

その羽アリがシロアリだった場合、家に被害が出ているかもしれない・・・と心配になると思います。ですが、その数が2匹、3匹など数匹だけだったらどうでしょうか。実際にシロアリ被害が発生している住宅で羽アリが発生すると、一気に100匹単位で羽アリが発生します。場合によっては壁一面を黒く埋め尽くすほどに大発生するのです。
もしもあなたの家に出てきた羽アリが数匹だけの場合は、家の外など外部からたまたま家の中に侵入してしまった羽アリでしょう。その場合、様子を見ていただくことが一番ですが、家の周辺にシロアリの生息環境が整っていることの裏付けでもありますから、自宅のシロアリ対策が十分でない場合は、その際に検討をされても良いでしょう。

 

羽アリ発生時のフローチャート

最後に、羽アリが発生したときのフローチャートから、現在の羽アリの発生状況や特徴をもとに対応方法を確認してみましょう。A~Dに分類しましたので、あなたの羽アリはどこに当てはまるでしょうか?

羽蟻フローチャート

Aの場合の対処法

ヤマトシロアリの羽アリ

発生している羽アリは、シロアリの可能性が高いと言えます。発生してる羽アリの量が多い場合は、住宅へのシロアリ被害が予想されるため、シロアリ調査(床下調査)を実施することが推奨されます。また、被害が確認された場合はシロアリの駆除処理が必要となります。

Bの場合の対処法

敷地や周囲に生息しているシロアリの羽アリと考えられますが、既にシロアリ対策をされており建物自体は守られているため問題はありません。羽アリ自体に害はありませんが、建物の維持管理のためには予防処理後5年が経過した時点で再度シロアリ対策を実施されることが大切です。

Cの場合の対処法

アメリカカンザイシロアリの排出された糞

アメリカカンザイシロアリが発生している一部地域では、その羽アリの可能性があります。決定的な判断方法は、直径1mmの硬い粒(糞)が室内に溜まっているか否かです。指に力を入れても潰れないほど硬いのが特徴です。万が一、このような糞が木材から排出されているのでしたら早急に専門業者へ調査を依頼する必要があります。

▼アメリカカンザイシロアリを正しく知ろう。生態と特徴
www.shut-teoria.com/column/america-shiroari/

 

Dの場合の対処法

黒アリの羽アリの可能性が高いです。黒アリの羽アリは建物を食い荒らす害虫ではなく、発生も数日から1週間程度で収束します。対処はほとんどの場合必要ありません。
しかしながら、羽アリが室内で発生している場合、建物にシロアリが発生する条件が整っているとも言えますので、予防のためにシロアリ対策をご検討いただく機会としては丁度いいと言えます。

 

まとめ

まず、羽アリは「シロアリ」と「クロアリ」の2種類に分けられること。そして、注意するべきは「シロアリの羽アリ」だということをお分かりいただけましたでしょうか?羽アリのような虫は普段からいたるところで見かけるので、気にかけることがあまり無いかもしれません。それに自分の家に羽アリが発生するなんて、普段の生活では想像することも無いでしょう。しかし、いざ自分の家の中で羽アリが大発生してしまうと、「どう対処すべきか」「そもそもどんな生き物なのか」そういったことが分からずに不安になってしまうと思います。そんなとき皆様が役立てられるように、羽アリについて網羅的にまとめてみました。
もしも、「いま出てきている羽アリがシロアリの特徴に一致している」であったり、「そういえば5月ごろに家で羽アリを見た覚えがある」という場合は、弊社でもシロアリ無料調査を受付けております。羽アリのことを忘れないうちに、無料調査をご活用してみてはいかがでしょうか?

まずは予防を第一に、プラス駆除をおこなう「防除」がSHUT!の基本方針です。

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